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子どもとともに成長したいと願うママたちを支えるチームジョブ

NPO法人フルーツバスケット

所在地 神戸市垂水区五色山4-16-10
事業内容 託児事業、子育てに関するセミナー等の企画開催事業、子育て支援に関する情報提供、相談事業、保護者・保育者に対するコミュニティ構築事業、保護者の社会復帰支援事業
従業員数 20名(臨時職員等を含む)
冊子掲載 情報誌 vol.2 2009年冬
公開日 2009年12月1日

※上記については、表彰時あるいは情報誌等記載時のデータです。

子どもとともに成長したいと願うママたちを支えるチームジョブ

NPO法人フルーツバスケット 高岸 益子理事長

バスケットの中、個性を認め合い育み合う色々なフルーツのように

「不安な気持ちを抱えて子育てをしていたあの頃は、少しでも自分の時間が欲しいと願い、社会に取り残されていくような疎外感を味わっていました」と振り返る高岸さん。現在の子育て支援事業は、そんな彼女が、週に一回、まだ幼かった子どもを連れて託児ルームに働きに出たことがきっかけになっています。

その後、幼稚園で保育士としてのキャリアを持つ高岸さんが仲間3人で「フルーツバスケット」をスタート。9年目となる今年、NPO法人となりスタッフも20名を数えるほどになりました。

フルーツバスケットでの働き方の一番の特色は、そのシステムを構成するチームにあります。資格を持つ保育者をキャリアや都合できる時間によってリーダーやサブリーダーに分け、資格を持たないママさんたちを保育補助的なお手伝いチームとして位置づけるなど、仕事に求められるレベルをもとにチームを編成しています。

このお手伝いチームもフルーツバスケットの修了児のママたちから募集したいわゆる社会復帰リハビリチーム。信頼関係がすでにあり、その雰囲気や保育のスタイルを熟知していることで、保護者の方にも安心感があります。保護者も子育てが一段落すれば、お手伝いチームやリーダー、サブリーダーとして「フルーツバスケット」に戻ってくるケースも多く、いつもみんなで支え合っているのがわかります。

「チーム」という家族で支え合う

景気の低迷から働くことを余儀なくされる現代のお母さんたち。「フルーツバスケット」の保育事業を支えるママさんたちにも事情はそれぞれあり、働きたい時間や頻度もまちまちです。それでも、多様な働き方に柔軟に対応できる「チームジョブ」の利点を活用し、「チーム」を横断的に行き来することで、生活スタイルの変化にあった勤務とすることが可能です。

具体的には、空いている日ならいつでも勤務可能なパターンや曜日を決めて勤務するパターンがあり、それぞれに応じたパターンでもチーム編成されていることから、それぞれの環境に合わせステップアップしていけるのです。

普段は、サイトにアップされた最新の勤務状況に誰でもがアクセスできます。緊急の際は、ケータイのメーリングリストにより勤務変更願いを一斉送信!変更になったものについては、あらためて変更を記入したサイトが更新されるというシステムです。

チームジョブによる新たなチャレンジを夢みて

高齢者との世代間交流、地域交流へとその活動の幅を広げる「フルーツバスケット」。さらに学童保育の期間が終了した中高学年の児童を集めての保育事業や駅前保育、企業内託児へのチャレンジも考えているようです。企業内託児では不景気のなかの企業の事情も考慮して、特定の日だけの要望に応えたり、企業を3、4社まとめて託児業務をする計画など、さまざまなアイデアと計画が練られています。

「お母さんたちの幸せが子供の幸せにつながる」との思いを語る高岸さん。保育児童やその保護者だけでなく、修了児からも厚い信頼を寄せられ、子供の心のケアや子供を取り巻く環境や社会について学ぼうとばかり、今や心理学も勉強中だそうです。

彼女が夢を語るとき、日々の忙しさを語るとき、いつでもその新鮮さを失うことのない目の輝きが印象的でした。

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